見かけ( 形) はよく似ているけれども使い方が違う動詞“deem”と日本語での意味はあまり違わないけれども、英語の実際の使い方はかなり違う名詞を取り上げます。
それでは実際に問題を解いて見ましょう。
1. The manager deemed it —— to hire more employees because the company had been increasing its revenue.
(a) necessary (b) necessity (c) necessarily (d) needed
seem によく似た動詞deem が、登場しているのがこの問題のポイントです。大多数の人が、動詞の後に来ている副詞necessarily を選んで失敗します。テストはできたと思ったのに、スコアがでなかったというタイプの人は、こういうところでミスっています。ポイントは、 deem = find deem ≠ seem deem は、見かけが、seem に似てい
ますが、使い方は、かなり違います。お馴染みのfind と同じような使い方です。deem をfind に置き換えてみてください。ほらほら、見たことのあるあの表現です。
▶ I found it necessary to studyEnglish.(私は、英語を勉強するのを必要だと思った)
=I deemed it necessary to study English.
=I deemed it necessary to hire more employees.
よって、形容詞の(a) necessary が正解です。訳は、「会社の収入が増え続けているので、部長は、もっと従業員を増やすことが必要だと思った」。ちなみに、seem は、直後に形容詞が続きます。
▶ The manager seemed sociable.(部長は、社交的な人のようだ)
● I find it necessary to study English.(私は、英語を勉強することが必要だと思う)
このit は、形式目的語と呼ばれるものでit= to study English となります。本来なら、to study English が、目的語ですが、あまりに長いので形式的にit を使っています。
● revenue (名詞)収入 / venue(名詞)場所 / avenue(名詞)通り
2. He is not listed in the medical ——, so perhaps he no longer practices medicine in Vancouver after he was sued for malpractice in the wake of his patient’s death.
(a) dignitary (b) delegate (c) directory (c) director
主語がHe なのでdirector を選びがちです。正解は、(c)directory です。実は、あらゆるところで使われている単語なのですよ。telephone directory (電話番号帳)、 store
directory(デパートの店内案内)のように。dignitary は、「高位高官の人」という日本語をあてはめますが、特に「高僧」をさすことがあります。チベットの高僧、ダライラマがカナダを訪問した際に、この単語が使われていました。delegate は、政府・会社などの組織の代表の人達に使います。例えば、TPP(貿易協定)の会合に日本を代表して参加する政治家などを指します。
訳:彼は、医師会名簿にはのっていない。彼の患者の死因は医療ミスだと訴えられてから、彼は、もうバンクーバーでは診療はしていない。
● no longer もはや~しない(=not~ any more)
I no longer love him.(私は彼をもう愛していない)
● in the wake of ~ ~の結果として(=as a result of )
The store reduced the price in thewake of the poor sales.(店は、売り上げが思わしくないために値下げした)
● practice
He practiced medicine when he was young.(彼は若くして医院を開業した)