今回のコラムのテーマは、テレビを使って、楽しみながらネイティブの人の活きた英語力を付けていくトレーニング法です。語彙力、読解力やライティング力を伸ばすのには読書の方が効果が高いですが、一般の会話力にはテレビがとても力になります。毎日一定量のテレビを見ているだけでもリスニング力はアップします。より効率良くスキルアップする方法を、今回はご紹介します。
Step1 繰り返し見られる番組を見つける
1回見たらもうおなかいっぱいになってしまう番組だと、あまり英語トレーニングとしては意味がありません。繰り返して何度見ても楽しめるぐらいハマっている番組や、好きな俳優が出ているものを見つけましょう。
Step2 まずは通して見てみる
まずはそのまま見て内容をある程度把握します。特に分かりにくかったところや逆によく分かったところを覚えておきます。ほとんど意味が分からない場合は、もう少し簡単なものを探しましょう
Step3 分からない部分を確認( Step2のすぐ後に)
CC(Closed Caption)機能や字幕機能を使って、分からないところを確認します。
よく分かったところも内容が正しかったかチェックします。
聞き取れなかったところは、繰り返して聞くことや、声に出して真似をしましょう。
★どうしても意味が分からないと話が通じない単語や繰り返し使われている単語だけここで調べましょう。
Step 4
ほぼ聞き取れるようになったら、少し時間をおきます。その間、続きなどをチェックします。
Step5
2 週間ほどたったら、再度字幕なしで見ます。その際に聞き取れていたらそのドラマのエピソードは卒業。聞き取れないところがあったらチェックし直します。
このテレビを使ったトレーニングの最大のお勧めポイントは楽しみながらできる所です。そして続きが見たいという気持ちが、継続して続ける後押しをしてくれます。最近はHuluやNetflixなどでテレビがなくても、タブレットがあればどこでも何度でも繰り返して見ることができます。もちろんDVDなどで昔懐かしいドラマをbinge watchingすることもできますよね。
30分物のコメディー:日常生活の一面を切り取ったコメディードラマも多く、自らの生活でも取り入れられる表現や状況が満載。長くないので集中して見られる。
ニュース報道番組:毎日のニュースではなく、『60minutes』 のような調査編集された報道番組は、よくまとまっていて分かりやすいので時事表現などを学べる。
ディズニーチャンネル系子ども向けドラマ:難しい言葉や悪い言葉を使わないので、初級者向け。
面白さはちょっと欠けますが、分かりやすさは折り紙付き。
深夜のトークショー:米国で放送されている深夜のトークショーは、上級者へお勧め。通常の会話やコミュニケーションには苦労しないけど、ちょっとしたドライなジョークや、ひねった表現が詰まっていて、より高度なスキルが学べる。
向いてないもの:アクションものや法廷ものはあまり英語勉強には向いていません。なぜならば、状況が一般的でないものも多く「使える」という条件からは外れているからです。
個人的にはSFが大好きなのでお勧めしたいのですが、日常生活で使える表現やシーンが少ないので、今まで生徒さんたちからの反応が良かったものを4つお勧めしておきます。どれも分かりやすくてコンプリートDVDなどが買いやすいものです。
(ちなみに最新ドラマでは『Blind Spot』が予想に反して今のところ面白いです)
『Friends』と『Full House』:かなり古いですが、体を使ったコメディーシーンが多く見やすいです。
『How I met your mother』:分かりやすく日常会話が多いので楽しく見られます。
『White Collar』:お洒落なFBIものです。言葉遣いがとても良く、あまり専門用語も使われないので見やすいです。
Good luck and please let me know when you find a good TV show.